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フリーランサー花子の日記

突如、意図せずフリーランサーになったアナログ人間の花子。休みの多さに戸惑いながらも浮き草のような日々に身を任せております!

以前に勤務していた会社が不況の中で業績を伸ばし続けられた理由について考えてみた

もう退職して随分経ったので、どうでもいいことではあるが以前に勤務していた会社が不況真っ只中で業績を伸ばし続けていたことには賞賛を与えたい。

 

会長を始め「そんなもんは要らんのじゃい!!!」と思っているかもしれないが、私なりにその理由を考えてみた。

 

バブル期ならともかく、不況の中で増収増益を保つのは並大抵のことではない。

増収増益とは前年よりも売上が増え利益も増えたことを指すが、売上高を増やすには従業員に今以上に働いてもらうか人を増やすしかないのだ。

 

しかし人を増やせば人件費が重くのしかかる。

 

人件費は、会社の中で最も高い経費だ。

 

経費が増えれば利益が圧迫される。

 

さて、どうするか。

 

どうやら、人は極力増やさずに今いる従業員に今以上に働いてもらうことで利益を確保するという考えに至ったらしい。

 

今までなら80%~100%の力で働いていればよかったことが、120%→150%→200%の勢いで働いてもらうしかないという考えだ。

 

その代わり会社の期待に応えてくれる社員には年収もそれなりに出そうということになった。

 

私は女性事務員として入社したことから最初の数年間は19時頃に帰れることも多かったため特に不満もなく年収も今まで通りでいいし、お金より何よりこの先も19時くらいには帰りたいというのが本音だった。

 

しかし、のんきな私とは裏腹に次第にその計画は現実のものとなっていった。

 

売上高と利益を増やすため徹底した管理体制がとられるようになっていった。

 

必要以上に社内書類の数も増え、必要以上に会議も増えた。

 

私の事務処理も増えたが売上が増えたことで得意先への提出書類だけでもとんでもない量になっていき、男性社員も全員納期に迫られる日々が続いた。

 

営業時間中は、けたたましく鳴る電話に追われながら、終わらせても終わらせても次から次へと入る仕事。

 

私は電話が落ち着く夕方から夜中までの時間を男性社員のフォローに費やすことになった。

 

その他にも経理事務の他、得意先の応対・見積書・請求書・各種資料作成や仕入先への発注業務などの営業事務もしていたのだが、その量も入社時の3倍程度にはなっていた。

私はその対策のため、会議のない休日にExcelの関数とマクロを駆使し業務の改善を行った。

 

契約関係においても目まぐるしい勢いで電子商取引が増え、その上、男性社員のフォローで日付が変わってから帰ることが増えていった。

 

そんな状況であれ会社が望むだけの仕事ができない人間は容赦なくリストラされていった。

 

そして、忙しい割に社員は増えない。

 

リストラされることなく残った人間は大変だったが必死で頑張る社員の年収はどんどん増えていった。

 

リストラから最も遠い人間と言われていた私の年収は入社時の倍になっていった。

 

それでも、会社側からするともう一人雇うよりも安くつくのだろう。

 

こちらとしても、それほど給料を増やされると転職する気は全く起きなかった。

 

男性社員も同じ気持ちだったようだ。

 

これこそが会社の狙いだったのではないかと思う。

 

忠犬のような中堅部隊の誕生である。

 

経営者サイドからしてみれば2:6:2の法則で言うところの、よく働く最初の2割になろうとする人達が会社に残れば万々歳なのである。

 

どう考えても物理的に不可能な仕事量であっても、睡眠時間を削ってまで黙々と働く人間は、人の2倍3倍の仕事をする傾向にある。

 

会社からすれば一人で2人分3人分の仕事をしてもらえたら、給料を2倍にしても安いものなのだろう。

 

こうして、従業員の必死の働きで不況の中でも会社の増収増益は守られていったのだった。